麦粒腫と霰粒腫は、まぶたのさまざまな分泌腺が炎症を起こす病気です。
麦粒腫は化膿性炎症で、まぶたの分泌腺や毛穴に細菌が感染して起こります。
霰粒腫は無菌性の肉芽腫性炎症です。目の表面は常に涙でぬれており、その涙がすぐに蒸発しないように、表面を微量の油分がおおっています。この油分を分泌するのがマイボーム腺です。霰粒腫はこのマイボーム腺の出口がふさがってしまうことが原因で炎症を起こします。 結膜炎の原因は、細菌、ウイルス、アレルギー物質などいろいろあります。特に、ウイルス性の結膜炎は、ウイルスの種類によって流行性角結膜炎(はやり目)・咽頭結膜炎(プール熱)・急性出血性結膜炎があります。いずれも伝染力が強く特効薬もないので、注意が必要です。 また、アレルギー物質によって起こる結膜炎は、花粉の他にダニ・ハウスダスト・動物の毛・コンタクトレンズなどが要因です。最近では特に花粉症に伴うアレルギー性結膜炎が、多くの人に発症しています。 黒いものの正体は、網膜の前方にある透明な組織「硝子体」に生じたにごりが網膜に映るため、虫やゴミのように見えるのです。もともと硝子体には多少の濁りがあります。また加齢とともに濁りが生じてきます。このような生理的なものや加齢による飛蚊症は心配はありません。ただし、急に飛蚊症がひどくなったときは、網膜裂孔や網膜剥離の可能性があります。強度近視の方やアトピー性皮膚炎の方は網膜剥離の危険性が高いためとくに注意が必要です。急に飛蚊症がひどくなったときは、早めに眼科で診察を受けましょう。
- おもな治療方法
- 症状に合わせた点眼薬の投与が中心になります。
点眼薬の投与が中心です。症状がひどい場合は、切開をしてたまった膿や油分をとりのぞきます。